テニスのシンカ論
先日のメモは、試合直前、試合に臨む心構えを書いたものですが、
普段の練習で心がけることは別にあり、それなしでは片手落ちに
なってしまうので、また追加しておくことにしました。
普段の練習で心がけたい「テニスのシンカ論」です。
シンカと言うと、いろんな漢字が思い浮かびますが、ココでは、深化
と進化です。
話すときは同じシンカとなるので、D と E のシンカと言ってきました。
deepening と evolution です。
深化は、今の技術を磨き上げ、上達させていくことです。これは
日々の地道な努力で積みあがっていくものです。僕の理解では
生物学上の進化は、環境に適応するために、種の垣根を飛び
越えて、別物になっていくことですが、テニスでもこれに似たような
進化が求められると思います。
例えば、今までは頑固なストローカーで、ネットプレーの苦手だった
人が、素晴らしいネットプレーを身に着けて、オールラウンドなプレー
ヤーに変貌する、今までのものを飛び越えて、まるで別物になって
いくことを指しています。
テニスの試合では、相手も違えば、コートも場面も環境も違う状況
に遭遇します。多くの引き出しを持って、それらに対応していかなくて
はなりません。 ある場面では、自分の得意とするものを捨ててでも、
その状況に対応する必要があります。
生き残るものは、最も強いものではなく、最もよく適応するものである、
ということを進化論は云っている思いますが、このことははテニスにも
当てはまりますね。
勝ち残るのは強く打てる者ではなく、状況に応じて打てる者である。
時間的に余裕のある時、あるいはとてつもない強敵に当たる時、勇気
をもって今までの自分のこだわりや殻を破って、びっくりするような変貌
を遂げることも必要だと思います。
深化と進化、練習でも意識してチャレンジして欲しいと思います。
さぁ、次行ってみよう!